2021年 転職市場の展望

2021年度の転職市場の予測と各業界の展望

IT関連事業のニーズが堅調

新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業は長期戦に向けた準備を迫られており、IT業界やエンジニアに限らずあらゆる業界・職種でビジネスの軸をIT化・ネット化することが急務になっています。そんな中、求人の背景にDX(デジタル・トランスフォーメーション)、RPA(Robotic Process Automation)といったキーワードが目立ってくるようになりました。

即戦力性の高い経験者採用のニーズが強い

先行きが不透明感であるからこそ、企業にとっては即戦力として活躍できる方のニーズが強まっています。結果、「同じ業界・同じ職種」の経験者が有利になる傾向が顕著になり、業界や職種の知見に加えて、社内・社外と折衝・交渉しながら仕事をしてきた経験や、自分で課題を見つけて解決してきた仕事ぶりが評価される傾向が見られます。

出典:パーソルキャリア 転職市場予測2021上半期【キャリアアドバイザーがコロナの影響を解説】

2021年度の転職市場ごとの展望

■IT・通信

全体としては、採用活動は活発。引き続きDX、5G、セキュリティがキーワードとなるでしょう。 今後のIT人材不足に向けて中長期で人材を採用し育成していくことが求められます。 在宅勤務による面接のしやすさが浸透。社内SE志向の求職者の志向にも変化が見られます。 今後学び続けられるかどうかが、キャリア形成においてはより一層重要になるでしょう。

■自動車

ITエンジニアのニーズは依然として高く、争奪戦の様相は変わりません。 Web面接はほぼ全ての企業で導入されています。

■建設・不動産

多様な働き方のニーズに応えられる企業が出てきており、応募も集まる傾向にあります。 求職者は自分の価値観に合うか、きちんとした人材管理・経営ができているかを重視。

■銀行・証券

銀行は引き続き採用は活発で、中でもDX(IT・事業開発・デジタルマーケ)求人が堅調。 証券は新規事業開発関連求人が出ていて、求職者の志向にも徐々に変化が見られます。

■外食・店舗型サービス

影響はまだ大きいが、オンラインサービスや中食、スーパーなどは好調。 業態を多角化する動きが強まっています。

出典:株式会社リクルートキャリア

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