~業界別コロナ禍2年目の中途採用市場~

~業界別コロナ禍2年目の中途採用市場~

中途採用市場のこれから【IT通信業界/建設・不動産/医療・医薬・バイオ/総合電機・半導体・電子部品】

≪IT通信業界≫
■業界・企業側の動き
求人はコロナ禍前水準に回復しており、今後も伸びていく見通しです。企業規模に関係なく、 大手から中小まで採用は活発で、エンジニアはもちろん 営業職も拡大しており職種も満遍なく採用しています。DX 関連の採用は当たり前になっており、採用に力を入れて いない企業はないと言えます。

■求職者側の動き
求人は非常に活発な一方、求職者の動きとしてはニーズに追いついていない印象です。各社リテンション施策に力を入れていることもあり、転職する際には、現職よりも何が良いのかが明確になっていなけ ればならなくなってきています。今までは、面接を受けている他社同士の比較だったのが、自社も比較対象として強くなってきている印象です。

≪建設・不動産≫
■業界・企業側の動き
コロナ禍前と比較して、現在は9割以上の求人が戻ってきています。昨年は即戦力採用の割合が高かったが、今期から若手やポテンシャル採用の求人が増加傾向です。企業側の採用意欲が非常に高いため、転職のチャンスも広がっている印象です。

■求職者側の動き
UIターンを希望する方が徐々に増えてきている印象。Iターンは体感として5年前と比べても増えてきています。通勤に縛られなくなり、選択肢が広がっています。

≪医療・医薬・バイオ≫
■業界・企業側の動き
医薬品領域では、新卒採用が落ち着いた下期から採用が本格化する傾向があります。国内生産・工場関連の求人は微増しているものの、やや求められるレベルは上がってきている印象です。

■求職者側の動き
中長期のキャリアを考える方が増えてきている印象。働く環境や家族のことを考えるのはもちろん、将来のキャリアややりたいことを見据えて今動くかどうかを考えているタイプが多いようです。特徴的なのは、とにかく大手が良いという方が減っていること。多くが企業規模関係なく、その会社がどう事業を進めていくのか、その将来性はどうなのかをシビアに見比べています。

≪総合電機・半導体・電子部品≫
■業界・企業側の動き
2021年度に入る少し前から、急激に求人数が回復し、全体としてはかつて無いほど採用活動は活発です。名古屋や大阪での求人回復は特にめざましく、昨年は採用が中々進まなかった企業でも採用を再開しています。半導体分野についても、製造・工場への投資が戻ってきているため採用も過熱。プロセスエンジニア・設備エンジニア・フィールドエンジニアなどの求人も急激に増えています。

■求職者側の動き
2021年度に入って以降、動きは活発。企業がオンライン面接を継続していることで、面接も設定しやすく活動がしやすくなっています。また、自分のキャリアを考える時間が増えたこと、コロナ禍で少なからず組織の変化があり、配置転換や投資配分の変更を目の当たりにしたことで転職を検討するケースも増えています。

出典:株式会社リクルート

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